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家に帰って離婚届を書いて、夫には署名捺印だけでいいようにしておいた。
これだけだとワケが分からないだろうから、置き手紙は書いておこう。
『もうあなたにはついていけません。
これ以上、夫婦としても家族としても無理です。
あなたはあの日の約束を覚えていますか?
結婚前に言ったはずです。
"結婚しても約束ごとは守ってね"と。
約束を平気で破る人は信用できません、さようなら』
まずは実家の母に連絡して、しばらく娘と厄介になることをきちんと伝えた。
母からは「私はあんたの旦那は最初から信用してなかったけどね」と言われたけど、今更じゃん。
母への連絡を終えて、いつも私の味方をしてくれた義姉に連絡した。
離婚の意思を伝えた。
再構築は有り得ないと感じたのか、「良ければ弁護士を紹介する」と言われたけど、まだその段階ではないと思ったので、保留にしてもらった。
現在。
夫は元夫になった。
離婚にはごねられたけど、義姉の紹介した弁護士にピシャリと言い返されて、渋々ではあったが離婚に同意し、慰謝料と養育費は一括ということで手を打った。
私は昔取っていた薬剤師の資格を活かして、ドラッグストアで正社員として働けることになった。
娘の面倒は母に見てもらうことにした。
心苦しいが仕事も大事だ。
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