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「……英影」
――あ。
不意に耳元で囁いてくる、声優さんばりの低くて響く声。俺のモノが素直に反応を示してどくんと脈を打つ。
「急に呼び捨て、ズルい……」
「……俺も呼んでほしいです」
先生ってつけないだけなのに、恥ずかしい。
「……司」
正面から見れなくて、上目遣いになりながらつぶやいてみる。
司のもぴくんと魚みたいに跳ねた。嬉しくて、ふふっと笑みがこぼれる。
「つかさくーん」
下半身に向かって呼びかけると、むう、と唇を尖らせた。
「……遊ばないでください」
と、乳首をデコピン(?)された。思わず「ひゃっ」と高い声が出る。でも声が出た途端に竿ふたつ握ってる俺の手に力が入ったので「うっ」と司も小さく呻いた。
「もう……」
呆れたようなため息をつくと、司は中心から手を離し俺の肩を寄せ、そのままのしかかってきた。ベッドがたわみ、俺はゆっくりとシーツに貼り付けにされる。天井を背にして俺に覆いかぶさる司の顔は……もう、雄のそれだった。
「ふぁっ……」
きゅっと乳首を摘まれただけなのに、びりびりと刺激が全身を巡る。司の指からビーム光線が出てるんじゃないかと錯覚してしまう。
何度か肌を重ねたはずなのに、そのどれとも違って。俺の神経が司の触れるとこすべてに過剰な反応を返してくる。
「は……あっ」
鎖骨をかぷ、と軽く噛まれた。熱い舌にぞろりと窪みに沿って舐められて、じんじんとした快感が脳天にまで届く。
なんだこれ。なんかヘン。
俺の身体、どうなっちゃってんの。
なんでこんなに敏感なの。
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