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いきなりで一瞬よろけたが、僕は壱の頭を撫でてあげた。
なんか狡いと思ったが、とりあえず合わせた。
2人でソファに座った。このソファは岐阜のアパートにあるソファと同じので僕のお気に入りだった。並んで座り僕が壱に顔を向けて、
「何があったんだ、すごいなぁ」
と、壱の全身を眺めて言った。
「 ……、成、お前だよ、ここんとこ仕事はキャンセルして、仕事部屋にこもっていた」
「えっ、僕?」
「お前、今日俺と話し合うじゃないだろう。
別れを言いにきたんだろう」
「僕は、わからないよ、ただ仕事を続けるつもりだよ」
「俺は、成に仕事して欲しくない。金には困らせない。それじゃダメか?」
「この2年間で充分満喫させてもらった。ありがとう。もう良いよ」
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