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「成、お前は俺をわかっていない。俺は嫉妬深いんだ。本当は岐阜のアパートも引き払ってもらいたかった……、気分転換の創作部屋にしたいって言うから、仕方がなく承諾したんだ」
「ふぅん、そうだったんだ。…そうか嫌だったんだ、気付かないでごめん。
僕あまり深く考えないから、壱の気持ちも良くわからないんだ」
「そうかもな、俺の言う通りの行動をしているようでも本当は、成の思い通りだもんな」
「えっ、そんなの考えた事も無かった」
「今までは、まあ俺が我慢すれば上手く言っていたもんな」
壱は自分の髭が気になったのかやたらと顎を触っている。
「今までの事はありがとう。壱の事も大好きだったけど、僕は恋する乙女にはなれない。
生活が不安定で、充実感ゼロの生活はもう限界なんだ」
「やっと…本音の触りを言ってきたな。
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