成 10(壱と東京のアパートで会う)

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 生活が不安定じゃないだろ、俺が稼ぐよ、成には絶対不安にさせない。  今までも金を出すの渋った事はない。  充実感ないのか……小説書きたくないなら他の趣味見つけろよ、絵を描いたり、あっそうだ成が曲作ったら俺がピアノで弾くよ…それ良いなぁ2人でいられるなぁ」  壱は自分で言いながらニコニコしだした。 「僕は1人で大丈夫だよ、壱の庇護はもういいよ、今までありがとう」 と、僕が言うと、壱は僕の瞳を見ながら懇願する様に、 「成、そうじゃないんだ、俺が庇護してたんじゃなく、成の思い通りの生活を俺が手伝っていただけだ。  成、俺は成が全てなんだ、重いと思われてしまうと思って言った事は無いが…生き甲斐なんだ。  急に言われも成には迷惑だよな、5歳の時から成しかいらない」 「なんか凄いね、…あまり言葉で言われた事ないから、……返事に困る」
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