真木生明

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真木生明

市内の女子校に通う三年生。 賢治にとっては小学校からの知人である。 幼少より賢治や祐奈、望桃とは歳も同じで近所なのでよく遊んでいた。 〈 公園での事件 〉をきっかけに賢治とは疎遠なっていたが、望桃とは御守りやお祓いなどで助けてもらっていたことから親交は続いていた。 先にも述べた〈 公園の事件 〉で《 黒い腕 》に襲われて以来、霊感が開花。〈 感触や味覚 〉に敏感になった。 霊感は祐奈や望桃と同じ程度だが、こと〈 触れられること 〉に関しては、賢治の〈 視えること 〉と同等の力がある。 賢治と疎遠になったあとも、その強い霊力に集まって来る霊によって引き起こされる霊障に悩まされていた。 賢治と図書館での再会したことをきっかけに、霊障は悪化。望桃の進言で再び相見えることを決意した。 〈 真木生明の除霊 〉 賢治を交えて望桃と共に除霊に挑み、自身に取り憑いていた霊の正体を知る。 二メートル近くの《 大女 》がいつも生明に取り憑いて、霊障を引き起こしていた。 即、除霊を望桃に依頼するも、賢治によって止められる。 《 大女 》から事情を聞き、生明を幼い頃から護っている存在でいることが判明した。 この時、見た目のイメージから《 大女 》は賢治より《 八尺さん 》と命名される。 《 八尺さん 》本人は気に入っているようだ。 この件から、生明と《 八尺さん 》は和解し、真の守護霊として生明の背後に憑くことになる。 賢治曰く、最強のガーディアンらしい。 ・ 八尺さんについて 八尺さんは見た目どおり、二メートル近くの大女である。一体の霊が変化した姿ではなく複数の霊の集合体である。 複数の霊ではあるが、〈 カタチを忘れた霊たち 〉が一体の霊に集まり力を貸している姿なのでその意思は〈 その一体の霊 〉の意思に全て委ねられている。 漱住職によれば、〈 念縛霊 〉といわれる存在らしく、地方を放浪している際にたまたま生明の霊力に惹かれて取り憑いたのだろうとのこと。 生明を護ると決めてくれている内は祓う必要はないそうだ。 ちなみに、《 八尺さん 》が生明を気に入って取り憑いていた理由はたまたまチャンネルが合い、互いに認識できた際に『大きくて強そうで、すごく綺麗な女性』だと褒めてくれたことがきっかけ。 それからは、『強く大きく美しい女性』でいられるように、陰で生明を守り続けている。 この後も、賢治の知らないところで二人は様々な事件に巻き込まれているが、それはここでは語られることはないだろう。
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