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あれから、1年が過ぎようとしてる。
もーすぐ私も18。
「風俗かぁ…。」
あの後も、私はトー横にいる。
もちろん男にも抱かれてる。
でも、あの日から誰かに抱かれた後は、必ず吐いた。
そして、翌日は和哉の家に泊まりに行く。
和哉は私を抱かない。
和哉は、何も言わない。
でも、毎回一万くれた。
これは助かる。
昼間補導されないためには、ネカフェ入るしかないから。
でも、お金もらうたびに、違う気がして、また男に抱かれて稼いだ。
和哉は、帰ってこないこともあった。
でも私は和哉の家に行ってる。
…この時までにもっと気をつけてればよかったのに。。。
8月8日が近づいたある日、和哉からLINEが入った。
「8月8日また花火しよ!」
仕事大丈夫なんかなー。
でも毎回一万くれるって、そこそこ稼いでるのかな。
の割には寮出てないしな。
不思議と1年経っても、誰も新しいホストは寮に入ってこなかった。
8月8日の前日、和哉の家に行った。
もう花火が買ってあって、笑った。
和哉の前なら、素直に笑えるようになってた。
7日から8日に日付が変わって、2時間くらいして和哉が帰ってきた。
「ただいま。」
「あれ?今日酔ってない?」
「今日は、ノンアル営業した。」
「は?」
「花火のために、体調整えないと!」
「どんだけ気合い!笑」
「いただきます。」
和哉の家に来る時、私は毎回ご飯を作る。
和哉がいてもいなくても。
「ね、舞。」
「なにー?」
「舞、前、もーすぐ17って言ってたじゃん?
今、17ってことでしょ。誕生日いつ?」
「…もう18になった。」
「ん?」
「2時間前に18になった。」
「は?!え?!
じゃあ8月8日が誕生日ってこと?」
「うん。」
「一緒じゃん!なんで言わないの?」
「聞かれなかったから?」
「あー!!!!
大事なことなのに!!!」
「誕生日ってそんな大事?」
「俺にとって舞の18の誕生日が大事なの!」
「なんで?働ける歳だから?」
「違う!!
よかったぁ、今日ノンアル営業しといて。」
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