花火

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「ごめん、全然読めん。」 「舞が18になるの待ってたの。 18になったら、告ろうと思って。」 「え?」 「俺は舞が好き。 最初は心配で声かけただけだけど、花火した日から、舞のことずっと気になってて。 いつのまにか家に来てくれるのを待ってるようになって。 でも、中途半端なことしたくなかったから、18になるの待ってたの!」 「う、うん。」 早口で話す和哉の言葉が、胸をドキドキさせて、胸がうるさい。 「18になったら、親の許可なく結婚できるじゃん?そしたら、責任取れるから。 そのために、この一年、金も必死に貯めた。 帰ってきたくても帰ってこれなかったのは、アフターしてたから。 金にするために、その…他の女も抱いた…。」 「…うん。」 「舞は?舞は俺のこと好き?」 「………。」 「やっぱダメ?宿だけ?」 「違う!!!」 「じゃあ!」 「たぶん、好きだと思う。」 「たぶん?」 「人のこと好きになったことないから…。 この気持ちが好きってことなのかな…。 今、嬉しくて、胸がうるさくて…。」 「それは、好きってことだと思うけど…。」 「なんで和哉が自信ないの?笑」 「舞、大丈夫?」 「え?、あ…。」 気づけば、目から涙が溢れてた。 ドキドキと、暖かさで、胸がいっぱいで、言葉にならない気持ちが、目から溢れたみたい。 「舞!」 和哉に抱きしめられてる? 「舞、絶対幸せにするから、俺と付き合お? ホストも辞めるし、結婚もしたい。」 「ずっ…う…うん…。」 涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった私の顔を見て、和哉も泣いた。
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