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朝、いや、昼か。
和哉が追加で花火買いに行こって言ったけど、なんか照れくさくて、買ってきてって頼んじゃった。
夕方になったのに、和哉は帰ってこない。
LINEに既読もつかない。
不安になってた瞬間、電話が鳴った。
「舞!すぐ逃げて!」
「え?どういうこと?」
「早く!」
「待って、待って、何から逃げるの?」
とりあえず、わけもわからないから、和哉が行くって言ってたドンキに行こうと思って、外に出る。
マンションの下に降りた時、すぐ近くから走ってくる女がいて、その後ろを和哉が追いかけてる。
頭がついていかなくて、固まってた時。
ドスッ。
鈍い音が、自分の体に響いた。
「え?」
「このクソ女!お前なんて死ねよ!!」
「やめろ!」
ゴフッ。
口から血が出た瞬間、和哉が女を引きずり倒してた。
「舞!舞!!」
和哉が寄ってくる。
「かず…ゴフッ…。」
しゃべろうとしたら、また血が出る。
「ダメだ、しゃべるな。すぐ救急車呼ぶから!」
「もう遅いんだよ!!!」
「うっ…。」
「か…ず…」
薄れていく意識の中、和哉が背中を刺されたのが見えた。
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