花火

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一度、補導された時のことを思い出して、身を奮い立たせ、なんとか公園を目指した。 公園はすぐそこ。 隣は病院。 「着いた…」 公園の草陰に座り込んで、なんとか一息つく。 夏の夜のねっとりした湿気が、気持ち悪い。 「あ、でも、ふわーってしてきていい感じ。」 薬、効いてきたかな、でも男探さなきゃ。 なんて思ってたら、めちゃくちゃ大声が聞こえて、我に帰った。 「ちょっと!!大丈夫?!」 は? 目の前に立ってたのは、腕に包帯ぐるぐる巻きの、若めのおにーさん。 「きゃは!どっちの心配?!」 妙におかしくなって、笑いが止まらない。 「それだけ笑えるなら、大丈夫か。 いや、大丈夫じゃないのか。」 いやいや、大丈夫じゃないのは、お前。笑
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