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「じゃ、とりあえず飲も!
ってか、暑いんだけど!!」
「あ、エアコンつけるわ。」
ピッというリモコンの音の後に、沈黙が流れたので、コンビニの袋から勝手にチューハイ出して、蓋を開けた。
プシュって音が合図のように、エアコンがゴーゴーと音を立てて風を吹き出し始めた。
「売れないホストなのに、気前いーね。
てか、まだ仕事の時間なのに、職場放棄していーの?」
特に興味もなかったけど、話題がなくて、聞いてみた。
「あー、大丈夫。
代表が病院終わったら3日休んでいいって。」
「ふーん。」
チューハイの2本目を手に取った時、売れないホストに腕を掴まれた。
「なに?やっとやる気になった?」
腕を振り払うと、服のボタンを外していく。
「待った!
そうじゃなくて、ペース早すぎ。
すぐなくなるよ。うち酒置いてないから。
てか、服着て。」
「売れないホストは、偽善者かよ。
無くなったらまたコンビニ行けばいーじゃん。」
「この辺、物騒だから、あんまり女の子を外歩かせたくないよ。」
「キャハ。やっぱ偽善者じゃん。」
酒がちょっと回ってきて、楽しくなって笑いながらそう言った。
「偽善者はどっちでもいいけど、その売れないホストってやめてくれない?」
「じゃー売れてるの?」
「いや、それは…。」
「いーよ。笑」
「え?」
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