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そんなことを続けて二週間が経った頃、景子はふと、どこかで耳にした『二十一日間の法則』を思い出した。
二十一日間継続したことは習慣化する、という法則だ。
景子のこの行動は、二十一日を待たずとも既に習慣化しているように思えた。
ならば彼はどうなのだろう、と考える。
今まで顔を合わせていた自分と全く会わなくなったら――それも二十一日経てば習慣化するのだろうか、と。
会わないことが当たり前になって、自分の存在は忘れ去られてしまうのだろうか。
その時、彼の姿が見えた。
――やだ! それは絶対に困るよ!!
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