思い思われ嵌め嵌まり

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到着したのは、ホテルの最上階にある夜景の見える高級レストランだった。 窓際の席に案内され、腰を下ろす。 「このお店知ってます。すごく人気のお店ですよね。よく予約取れましたね」 「そうなんです。普段居酒屋しか行かない俺でも知ってる有名な店ですから、めちゃくちゃ頑張りましたよ! てのは嘘で……今日景子さんと約束した後に、ダメ元で電話してみたら、『たまたま今キャンセルが出た』って言われたんですよ。すげぇラッキー!」 「えー! そうなんですか!? じゃあ私もすごいラッキーなんですね」 窓の外には溜め息が出るほどの絶景が広がり、景子の気分を高揚させた。
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