思い思われ嵌め嵌まり

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「お待たせ致しました」 デザートがテーブルに並べられる。 「わーあ! 可愛いー!! 食べるの勿体無いですね……食べるけど!」 言ってから、褒められた笑顔を隼人に向けた。 景子のデザートプレートにはチョコレートソースで文字が書かれていた。 「何て書いてあるんだろう。レ……? リ……? 英語?」 隼人に尋ねてみる。 「フランス語……じゃないかな。俺は読めないけど」 「あ、そっか。ちょっと調べてみますね」 景子はバッグからスマホを取り出した。 「……あ」 恥ずかしさで顔を上げれず上目遣いでチラッと見ると、優しく微笑む隼人と目が合った。 Rencontre miraculeuse "奇跡の出会い" Je t'aime. "好きです" 「そういうことです」
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