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強気な言葉とは裏腹に、俺の唇が下へと進んでいくと、その身体に力が入った。 顔を上げ和を見ると、瞼をぎゅっと閉じて唇を結び必死に耐えている。 そんな姿に庇護欲をそそられ、その瞼に優しく唇を落とした。 閉じていた瞳が開いて俺を見つめる。 「……怖い?」 「………怖くない」 強がりな顔が可愛くて、下腹部に熱が集まっていく。 「俺の名前を呼んでて…」 そう伝え片手で和の手を握ると、もう片方の手で和自身をそっと握った。 「……ンン……夏希…ぁ…夏希……ぁぁ」 甘い声が俺の名前を呼び続ける。手を上下に動かしながら、和の胸の尖りを口に含む。 仰け反る身体を宥めるように、俺も和の名前を呼び続けた。 「和……好き……和……」 和自身から先走る滴が溢れ出したのを確認して、鞄の中から用意しておいたローションを取り出し手に垂らした。 和の固く閉ざされた脚を開き、その秘部に向かって指を這わすと優しく周りを撫でる。 「……ぁ……まっ…待って……ンン」 和の手が俺の手を止めようと、動き出したのを、もう片方の手で封じ込め唇を塞いだ。 二人の体温で少し温まったローションを頼りに、固い蕾に指を差し入れる。 畳の上で、無意識にその指から逃げようとする和の身体をやんわりと押さえた。 男同士の愛し合い方、和を好きになるまで知りもしなかった事を、調べて実行しようとしてる。 少しでも和に負担にならないように、少しでも感じてくれるように……… 「……あん……あっ…そこ…あ…なんか………ああ…へん」 和の柔らかい身体を押し曲げながら、キスを絶やすことなく指を進めていると、ある一点で和の身体が大きく仰け反った。 「………ここ?……和の感じてる場所」 俺の問いかけに、潤んだ瞳で首を振る。 可愛すぎるその顔に、その一点を指で繰り返し擦る。 「……ここだね」 喘声と濃度を増す和の香りに、指を増やして行くと、 「……ぁぁぁ…だめ……いっちゃっっ」 腹に触れていた和自身が硬度を増した途端、弾けた。 繰り返し小さく息を吐きながら、両腕で顔を覆う和。 「……顔見せて」 「やだ……俺だけ先に…」 「……まだ……終わりじゃないよ。次は一緒にね……」 俺の言葉におずおずと顔を見せた和。まだ入ったままだった指を抜くと、「あっ」と声を漏らした。 だいぶ柔らかくなったその場所に、ゴムをつけた自分自身をあてると、ゆっくりと腰を押し付けた。 「………あぁぁぁぁ」 肩にあった和の指が、俺の皮膚に食い込む。 熱い…… 和の身体も、中も熱くて溶けそうだ……… 「………和……繋がれた」 顔を近づけ囁くと、閉じていた目が開き涙が頬を伝った。 「………嬉しいよ」 聞こえた掠れた声に、俺は動くことも出来ずに果てた。
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