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ピアノ練習方法についての研究その4~信頼と安心のバイエルについて~
入門期~3年程度の初級者の楽譜選びについて触れる。
さて、入門期~3年程度の初級者の楽譜選びについて考察しよう。はじめに断っておくが楽譜選びは非常に重要である。入学試験や資格試験の学習経験がある方は教材選びの重要性をよく理解していると思う。教材によって倍ぐらい差がついてしまう。楽譜の重要性は受験勉強を上回る。つまり才能や教室選び云々以上に楽譜の占める割合は大きい。
入学試験や資格試験の学習経験がある方は教材選びの重要性をよく理解していると思う。教材によって倍ぐらい差がついてしまう。楽譜の重要性は受験勉強を上回る。つまり才能や教室選び云々以上に楽譜の占める割合は大きい。
初期に楽譜を選ぶ際に重要なのは簡単である事と自分が興味がある分野である事。今は様々なジャンルの入門アレンジが出版されているので、興味がある分野の入門アレンジを使用するとよい。
入門アレンジと並行したい教本がバイエルだ。最も偉大な作曲家はベートーベンかもしれないが、ピアノ業界で最も信頼されている書籍はバイエルだ。これはクラシック分野の初級後半、中級の楽譜集のほぼ全てがバイエルの学習を前提として編集されている事からも理解できる。
よって楽譜選びに迷っている人はバイエルを使って欲しい。バイエルを使っておけばまず間違いないし、急速に上達する。ここではバイエルの有効活用法についていくつか述べる。
バイエルの一番の特徴はポイントが順を追って段階的に出てくるということである。これが上達のために非常に重要だ。ポイントがいくつか同時に出てくると意識が分散し、習得が全て中途半端になる。入門期にはポイントを1つずつ潰さないと効率が悪い。大体4曲進む毎に1つポイントが出てくるが、その都度解説がある。
次は曲集のこなし方についてだ。バイエルは全部で100曲以上あるが、全てをやると間延びするので、ポイントが出てくる数曲おきでやる事を勧める。教本ばかりをやると飽きてくるので、入門アレンジ曲集を併用するとよい。バッハ系に進みたい人は、インベンションのためのステップというバッハの初級アレンジがあるのでそれの併用を推薦する。
曲がある程度弾けるようになったら、速弾きや意図的に強弱をつけた弾き方をこの段階からやっておいた方がよい。
またバイエルはブラインドタッチの練習に最適という特徴もある。ブラインドタッチをしやすいように工夫されているので、その練習もしておくとよい。難易度の高い曲になると片手をブラインドタッチできるスキルが要求されるので、バイエルでブラインドタッチに慣れておくと後が楽だ。飛ばした曲は2ランク上のレベル、具体的にはツェルニー30やブルグミュラー18まで進んだら、初見でこなすと適正負荷がかかって非常によい。
4曲おきぐらいで飛ばしながら最後まで進んだら、次は難易度的にはブルグミュラー、ツェルニー、バッハの3択になる。
好きなジャンルがある人はそのジャンルの中級アレンジがバイエル終了後に丁度よい。飛ばしながらでもよいから最後までこなしておけば、既に中級アレンジを弾ける実力が身に付いている。
飛ばした曲は2ランク上のレベル、具体的にはツェルニー30やブルグミュラー18まで進んだら、初見でこなすと適正負荷がかかって非常によい。初見力は非常に重要だ。初見力が高いと曲を短時間でこなせるのでその分上達が速くなる。初見に丁度よい教材はあまりないのでバイエルが重宝する。
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