指切りげんまん!約束しましょ!

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指切りげんまん!約束しましょ!

『ナオトくん、ナオトくん!』  ぎゅっとぼくに抱きついてくる、小さくて可憐な少女。ああ、なんて可愛いんだ。ぼくは愛しさが溢れて、ぎゅっと彼女を抱き返す。  ふんわりと香るのは、彼女がつけてるシャンプーの、オレンジの香りだ。 『あのね、リコちゃんね。ナオトくんのことだーいすき!』 『ぼくも大好きだよ、リコちゃん!』 『あのね、ママが言ってたの。大好きな人とは、将来ケッコンをするんだって!』  彼女は目を潤ませて、ぼくに言ってきたのだ。 『だからね、あのね。……リコちゃんと、ケッコンしてくれる?リコちゃんを、お嫁さんにしてくれる?』  キラキラうるうる。そんな瞳の美少女にお願いされて、一体誰が断れるだろう。  ぼくは思わず頷いていた。 『もちろんだよ、大人になったら、ぼくのお嫁さんになってね、リコちゃん』
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