1人が本棚に入れています
本棚に追加
指切りげんまん!約束しましょ!
『ナオトくん、ナオトくん!』
ぎゅっとぼくに抱きついてくる、小さくて可憐な少女。ああ、なんて可愛いんだ。ぼくは愛しさが溢れて、ぎゅっと彼女を抱き返す。
ふんわりと香るのは、彼女がつけてるシャンプーの、オレンジの香りだ。
『あのね、リコちゃんね。ナオトくんのことだーいすき!』
『ぼくも大好きだよ、リコちゃん!』
『あのね、ママが言ってたの。大好きな人とは、将来ケッコンをするんだって!』
彼女は目を潤ませて、ぼくに言ってきたのだ。
『だからね、あのね。……リコちゃんと、ケッコンしてくれる?リコちゃんを、お嫁さんにしてくれる?』
キラキラうるうる。そんな瞳の美少女にお願いされて、一体誰が断れるだろう。
ぼくは思わず頷いていた。
『もちろんだよ、大人になったら、ぼくのお嫁さんになってね、リコちゃん』
最初のコメントを投稿しよう!