Present in Her Room

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 ——壁時計に仕掛けていた隠しカメラは、それから数時間にわたって、無編集の現実を映し続けた。  桃佳と明宏は、僕の存在(present)に気がつくことなく、互いを混ぜあった。僕はそれを、早送りすることなく見ていた。  ところで、なぜ桃佳が「僕にバレるか」ではなく「僕がゆるすか」を問題にしていたのか、気になってはいた。
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