Present in Her Room

4/4

36人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
 ——壁時計に仕掛けていた隠しカメラは、それから数時間にわたって、無編集の現実を映し続けた。  桃佳と明宏は、僕の存在(present)に気がつくことなく、互いを混ぜあった。僕はそれを、早送りすることなく見ていた。  ところで、なぜ桃佳が「僕にバレるか」ではなく「僕がゆるすか」を問題にしていたのか、気になってはいた。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加