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「お前さんは、リヒトと同じことを言うんだな」
理仁を見つけた花蓮は、倒れ込むように彼の胸へ飛び込んだ。
「リヒト、ごめんなさい。私、家族の反対を押し切れなかった。私のこと、許せないよね。人間を嫌いになったよね。ごめんなさい……」
「カレン、僕は一度だって誰かを嫌いになったことなんて無いよ。生きているだけで幸せなんだ」
理仁の胸に埋めていた顔を上げた花蓮は、マリアのほうを見た。
「マリアさん! 私の血液を使って下さい。Rn01マイナスなんです」
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