開口

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開口

「あのーすみません」  私はとてもびっくりした。 話しかけられたのだ。深夜人に話しかけられることは極めて珍しいことで男の私にしてもおっかないことだ。 「な、なんでしょう?」    答えながら視線を合わす、茶色の髪をした若い女性であった。喫煙はしていなかった。
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