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結城達三人は車から降り、懐中電灯の灯りを点けておんだら山山頂へと向かう道を歩いた。
歩いている途中中瀬は懐中電灯の灯りの先を見ながら
『こんな真っ暗いなか遺体を担いで歩いたって事だよね。』
結城は懐中電灯で灯りを点けながら中瀬の言葉に
『二人で遺体を担いでおんだら山の山頂に向かったのは確かだよ。でも真夜中のおんだら山は怖いよな~………』
野間口も灯りを点けた懐中電灯を手に持ち
『遺体を担いでって墓場でやる肝試しより怖いぜ。後ろから誰か着いて来てないよな?』
結城は懐中電灯をアゴの下から顔に灯りをあてて
『こんな感じの人物が後ろから~………』
野間口は結城の行動に爆笑しながら
『それマジ笑えたぞ。』
中瀬は野間口の言葉と結城の行動に
『止めてよ~、マジ怖いじゃ~ん。って、結城君、次それやったら怒るからね。』
結城は笑って
『でもさ帰りも真っ暗な道を歩くんだよ。帰り駐車場に到着したら一人居なかったなんてな。』
中瀬は結城に
『怖い事言わないでよ~。そうでなくても怖いんだから~。行きがあれば帰りもあるんだよね~。マジ怖~い。』
結城は中瀬と野間口に
『怖いから走って山頂に行って走って戻ってくる?』
野間口は結城の提案に
『それ意味ないだろ。遺体を担いでたんだから歩いて行ったんだろうし。』
中瀬も結城の提案に
『怖いけど歩いて行かないと意味がないよ。』
結城は中瀬と野間口に
『それじゃ怖いけど山頂まで歩いて行こう。これで雨なんて降ってたら最悪だったよな。』
野間口は結城に
『そう言えば遺体を担いでおんだら山を運んだとされる日は天気は大丈夫だったの?』
結城は野間口の質問に
『確か天気はよかったはずだよ。』
中瀬は結城と野間口に
『その日の真夜中、もしどしゃ降りの雨だったらカッパ着てでも遺体をおんだら山に運んだのかな?』
結城は中瀬の質問に
『多分、多分だけど違う場所を選んだかもよ。まぁ、それは犯人達のみが知るってやつだけどね。』
野間口は歩いて来た方を懐中電灯で照らし、また正面を照らしなおして
『おんだら山の高さって百メートルだったよな?何だか百メートルが長く感じるぜ。』
中瀬は野間口の言葉に
『うん、私も同じ事思った。凄く長く感じる。』
結城は笑って
『坂道だし真夜中だし真っ暗だし怖いからだよ。』
中瀬は結城に
『山頂はまだ~?もしかして私達おんだら山で遭難したんじゃないの?』
結城は中瀬の言葉に笑いながら
『おんだら山で遭難するわけないだろ。そろそろ到着するよ。』
野間口は懐中電灯で正面を照らし
『あそこが山頂じゃないのか?あと少しじゃん。』
中瀬は野間口が照らしてる灯りの先を見て
『やっと山頂に到着する~。』
結城と中瀬と野間口は何とかおんだら山の山頂に到着した。
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