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私は、冒険者なら誰もが知っている弓の名門家、アーチャー家に生まれた。
他のきょうだいと比べて弓の上達があまりにも遅く、両親からも家族からも冷遇されて育った。
冒険者になってからも足を引っ張った私はパーティを追放され、そのことを知った父はアーチャー家からも追放した。そして私は冒険者をやめた。
だが皮肉なことに、冒険者をやめたおかげで弓の才能が目覚め、今の騎士としての私がいる。それは分かっているが、さすがに副団長の役職は荷が重すぎる。過剰に評価されている気がしてならない。
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