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小姓頭とは・・?と気になって実際の仕事を調べました。
小姓頭というのは宮殿で皇帝のすぐ隣の部屋に住み、側近として働く職業のようで、このポストは空席のこともあるようです。
何故小姓頭と呼ぶのかはこれから学んでいこうと思います。
このイブラヒムは小姓出身です。
小姓(こしょう)は日本にもいましたが、オスマン帝国はエリート育成ルートに入った少年奴隷のことです。皇帝直属の奴隷という立場で特権階級です。
健康で容姿端麗、頭脳明晰な子どもがあらゆる教育を受けてエリート官僚などになる人たちーーこれはキリスト教徒の戦争孤児の登用から始まっているーー(イェニチェリの前身であるヤヤという制度なんじゃないかなと推理)らしく、皇帝の奴隷ながらも活躍していく人だったようです。
鈴木菫さんの本『オスマン帝国』によると、まず小姓が一番容姿端麗な人たちでふるいがかけられ、歩兵常備軍のイェニチェリはふるいにかけられた後らしいので(軍人だからか・・)小姓出身の宮廷で働く官僚は確実にスーパーイケメン。イケメンオブイケメン。
小姓の中でも特に優秀な小姓は集められて宮廷の教育を施されていました。
ドラマに出てくるイブラヒムも実在の人物です。
ヴェネチアで捕まり、小姓からスタート。昇進しても生涯皇帝の奴隷ですが、奴隷といっても小姓は普通の奴隷とは全く意味合いが違います。
キリスト教からイスラム教へ改宗し、何か国語も操り、政治やあらゆる知識を活かし、歴史では大宰相になっています。
奴隷がナンバーツーになれる国、オスマン帝国。
かなりの実力主義社会。そして容姿も実力に含まれる。
ちなみに建築家などの専門職も小姓から育っているようです。
オスマン帝国のイスラム建築や美術品などが素晴らしいのはエリート教育の賜物?
ファンタジーなら小姓に焦点を当てても面白そうです。
ちなみに、皇帝の近くで護衛をするイェニチェリ(歩兵常備軍)が「顔は大変見目麗しく、背もひときわ高い」と言わせてしまう位の人材だった記録があるのですが、イェニチェリは時期によって必要な人数に変化があります。
数を増やしていた時はイケメン率ちょっと下がったのかな?とか想像してみたり・・。でも皇帝の近くにはイケメンが置かれた気がしますね。
イェニチェリは戦争孤児から始まっているそうです。
帝国は孤児を救う代わりに国に忠誠を誓わせたという・・。
物語が産みやすいですよね。
出身国籍はバラバラで全員孤児のイケメン集団。皇帝のために本気で命を懸けて戦う最強の歩兵軍人たち。騎馬兵より強かったという赤い軽装の装束(戦場で目立つ派手な装束、と記録されている。それが余計怖かったらしい)。
ドラマが・・ドラマが生めるぞ・・。イェニチェリの物語は確実にかっこいいぞ・・。ここはもっと掘り下げたいですね。
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