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・皇帝へのひざまずき方
男性は皇帝になったばかりのスレイマンに挨拶する際、椅子に座っているスレイマンの服の裾に口づけて敬意を表していました。
トルコの服は男性も女性もロングドレスのような長い羽織物を羽織っているので必然的に身体が床に近づいてかなり身体が沈みます。
ヒュッレムが初めて夜伽に皇帝の部屋を訪れるシーンでも、この行動を取っていました。
恐らくこれが最上級の敬礼のようなものなのでしょうか。
身分の高い女性たちは皇帝への敬意を示すのに皇帝の両手を自分の手で包むようにして抱え、皇帝の手に口づけていました。口づけた後でその皇帝の手を自分の額につけるまでが流れのようです。
イメージ、相手の手を媒介にして自分の額に間接キスするみたいな感じです。私の説明が相変わらずひどい。
イスラム教文化の中では敬意を示すために手にキスする習慣があるそうですが、その習慣もオスマン帝国が発祥。
そしてオスマン帝国では身分の低い女性は皇帝の顔を見ることが許されていないので、皇帝が近付くと通り過ぎるまで頭を下げたままになります。
これも恐らくオスマン帝国独自。ちなみに、現在のイスラム教徒はどんな時でも頭を下げたりしないと聞きます。
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