ドラマで知ったこと

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ドラマで知ったこと

この先は画像資料とドラマで知ったことを連載して行きます。 オスマン帝国初心者が、徐々に理解していく過程をお楽しみください。 トルコの文化は多少知っているつもりなんですけど、恐らくまだ入口です。 ドラマの舞台になっているトプカプ宮殿の現在。観光地化されています。2c24f823-3e7e-4965-bf3c-9b0af3c66f20写真の奥に見える白い建物。臨海地区にあるのが分かります。皇帝の一声で、海から花火が上がるんですよ。かっこいい。 ・宮殿にいる宦官長と部下の宦官たち  後宮というのは宮殿の一番奥、という意味です。 後宮(ハレム)の側女(そばめ)、つまり妾を教育しているのは宦官(かんがん)。男性器を切っている人たちですね。後宮は男子禁制。 妾とはいえ、この国は皇帝の子を産めば妃になれるという奴隷の常識が覆るような場所です。 皇帝の奴隷の中でも綺麗な人だけがなれたのが側女だったのでしょう。 実際にドラマで描かれている実在の人物、ヒュッレムは奴隷(側女は全員奴隷)から皇帝妃になっています。皇帝スレイマンの母もロシアから来た奴隷です。 白人宦官は小姓(※後述)の監督にあたり、黒人宦官はハレムの監督をしていたようです。さすが、黒人と白人が共存するオスマン帝国・・肌の色で部署まで明確に分かれる・・。 宦官がこんなに出張っているとは思わなかったので軽いカルチャーショックでした。イスラム教はLGBTQには理解が無いイメージだったんですけど、宦官は普通にいたんですね。 ドラマ中ではオカマです。オカマが「あんた腕をへし折るわよ!」みたいな感じで怒るので騒がしいです。後宮の偉い人がオカマってなんか楽しい。 後宮で一番偉いのは母后(ぼこう)=先帝の妃で皇帝の母。ドラマでは元奴隷の人ですね。 この母后とこの世で一番偉い皇帝の板挟みになっている宦官が、「アッラーよ!」と神様の名を叫びながら「我に忍耐力を」って騒いでいるシーンはかわいかったです。 権力VS権力の世界は怖いですね~。 奴隷が下剋上する世界ですから復讐物語は産みたい放題です。
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