小話

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コメントで、奴隷についての質問をいくつかいただきました。ありがとうございます。 実はオスマン帝国の情報を調べていくとますます奴隷制度って複雑だなと思って・・これは一度しっかり勉強しなきゃダメだと思っていました。 といっても全世界で全然違うので複雑なんですよね。なので、まだ表面的な知識ですいませんが、現状応えられる範囲で簡単に書かせていただきます。 一応奴隷の定義としては、「人の所有物になっている人」というのが一般的なんですが。 日本って子どもが親の所有物、妻が夫の所有物、みたいな歴史も結構根深いですし、将軍の奴隷みたいな世界も普通でした。 実際人身売買もあり、人の値段が安かったことが分かっています・・。 戦国時代は兵力として、飢饉の時には口減らしのため・・。 表向きは人身売買を禁止していたことになっていますが、奴隷商人が存在した以上、市場があったということなのかと。いつからいつまで存在したのかはまだ調べ切れていません。 日本って人を奴隷にする歴史は根深い気がしておりますね・・闇深いですけど。奴隷という言葉こそ使っていなくても、自由のない環境に置かれていた子どもの数は多かったようです。 日本の農民を見て奴隷だと言ったポルトガルは、奴隷の定義がものすごく広かったので労働が強制になっている場合はイコール奴隷という定義になるとか・・。なので当時宣教師を連れてやってきたポルトガルにとって、日本の農民は奴隷になります。 ローマ法王から異教徒の有色人種は誰でも奴隷にして良いという許可を出され、世界中の奴隷を売買していたのがポルトガル商人でした。 豊臣秀吉の英断がなければ、日本人の運命も変わっていたかもしれません。 現在アメリカでは過去の黒人奴隷のフィクションまでが規制される世の中になっておりますが、アメリカは召使いと農業従事者としてアフリカ人奴隷を使っていました。この辺の歴史が現在の差別に繋がっているというのは、想像に難くないです。 アメリカの奴隷解放は1863年。長い歴史で見ると最近のことです。 アメリカも有色人種イコール奴隷、だったわけで、黒人差別問題は別に黒人だけではないのです。黒人が多いので目立つだけで日本人も勿論差別されていました。今現在も根深いなと思います。 今は物語の登場人物に多様性が入らないとダメとか、ハリウッドに新しいルールが出てきています。ハリウッドは世界中にコンテンツを提供することで成り立っている市場なので、日本のコンテンツ制作とは事情が違って世の中の影響を受けやすいのは間違いないのですよね。 多くの国で放映権を買ってもらえないと売上が増えませんから、アメリカ内の一部でヒットさせるだけでは成り立たないコンテンツは、ますますこういった人種配慮に悩まされていくのかもしれません。
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