小話

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オスマン帝国の「皇帝の奴隷」というのは例えば「カプクル」と呼ばれるイェニチェリ達の所属する軍人奴隷たちのことを指したりしますが、これは皇帝が誰にも許可を取らずに処分を決める権利をもっているため皇帝の奴隷という身分になるものの、特権階級で地位は高いのです。 オスマン帝国にいた皇帝直属の奴隷は、ほぼ家臣と変わりませんね。 何かあったら皇帝がその命や処分の権利を行使しますが、戦場に連れて行くというのが一番の目的ですから軍人としてはそんなに虐げられている感覚はなかったはずです。実際にカプクルの人たちは納税の義務がなく生活に有利だったのでいわば上級国民でした。 ※時代と共に納税を言い渡されて反乱が起きたりしている オスマン帝国民は奴隷階級と自由人階級があって、誰の所有物でもない自由人はお金を払えば市場に出ている奴隷を買えます。養子として奴隷を買って大切に育てる人たちもいたようで、全てが悪だったわけではないのも分かっています。 奴隷にも時代や国によって定義が様々ですが、ただ言えるのは・・日本は奴隷制を禁止していると公では言いながら、かなり安く人を売っていた人が存在していたという事実ですね・・。 島国なので、飢饉などが起きたら食糧事情がもうどうしようもなかったという事情があったにせよ、事実としてはそうなのです。 ブラック企業はこの辺の人を安く見積もる国民性の成れの果てなのではないかと疑っています。 別に日本を穢したいわけではないのですが、歴史の事実に目を背けるのはちょっと違うかなと思う派なのでこんな話も。ただ、こんなことを書いていますが私はちゃんと日本が好きです、ほんとです。
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