西洋占星術の話

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西洋占星術の話

お久しぶりです。久しぶり過ぎて忘れられていることを前提に・・。 こんにちは、碧井夢夏です(改めて自己紹介から再開する謎のスタイル)。 トルコ宮廷料理店になかなか行けなかったり、イスラム教の総本山的なところに潜入できていなかったり、まだまだ取材の報告ができず申し訳ございません。 そんな中、私が何をやっていたかというと、西洋占星術史にちょっと足を突っ込んでいました。 占星術って、最初の発祥は古代バビロニア→ギリシャ・ローマ→イスラム世界(オスマン)→中世ヨーロッパ→インド、みたいな流れがあり(※ざっくりです。インドはどこから派生したのかそこまで調べられていませんが長いこと占星術をやっています)、ローマからヨーロッパではなくて、ローマからイスラムを経てヨーロッパなんですよ。 オスマン帝国で発展した占星術の学者が残した文献を、中世ヨーロッパの人たちはアラビア語を読み解いて研究し、ルネサンスの占星術に至ったという文献を読みました。※ちなみにルネサンスで占星術は非科学的だと否定される流れが起きています。 なぜイスラム社会で大きな発展を遂げたのだろうと思ったんですが、占星術は当時の天文学で、数学であり天体観測なんですよね。 ここからは私の想像ですが、星の動きを計算で出したりするので、イスラム、オスマン帝国のような数学を教育(一部の特権階級ですが)の中に取り入れていた国に発展しやすいかったのでしょうか。 調べてみると、占星医学も確かにありました。占星術で個人の病気の傾向を診断したり薬を処方したようです。なんか危ない。 ちなみに、天文学・占星術で使うアストロラーベが私のツボすぎで。惹かれない要素がありません。 ※あまりに素敵なので画像を貼りたかったのですが、現在素材購入プラン中断中につき今まで通りにはいかず・・。 バビロニア(現イラク)で発祥し、イスラム教世界(恐らくオスマン帝国が中心)の中で学者が天文学と占星術を研究したものがヨーロッパに入ったのが「西洋占星術」なんですが、イスラムの文化を取り入れることに大分批判も起きていたようです。 今、日本でも西洋占星術は人気ですが、日本では太陽星座しか見ないので西洋占星術が正しく占いに使われているわけではないのですよね。※太陽星座は性格を表す星座で、日本でいわゆる12星座占いのこと。西洋占星術では価値観・外から見た性格などにも星座が割り当てられています。 現在の日本で流行している西洋占星術は、心理占星術と呼ばれる、心理学+西洋占星術のようです。 現代では一番占星術が活況だと言われるのがインドらしい・・ホントでしょうか? なんとインド占星術、日本にも宿曜道(すくようどう)、密教占星術として平安時代に入ってきています。そんなもんまで持ってきてたのか、空海凄すぎだろってなりますね。 そして、日本の宿曜道は室町時代に没落して姿を消しています。日本の占星術、短命でした。 現在の日本の文化や習慣に残っているものは室町時代の名残が割と多いんですが、その前に没落して消えたというのも興味深く感じます。 この辺は物語の深みになりそうなので引き続き研究を続けたいのですが、なかなか沼なのでまた面白いことが分かりましたら。 不意に更新したりするかもしれません。相変わらずの不定期更新です。 よろしくお付き合いくださいませ。
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