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何も残らない作品
僕の作品は読んでも何も残らないから
読みやすいと彼女は言った
それは果たして褒めてるのか貶してるのか
意味を問うてもきっと僕の納得できる形では
答えてもらえない事だけは分かるから
複雑な気持ち
何も残らない僕の頭の中身達
コンセプトは一瞬一瞬に
浮かんでは消えていく思考のかけらを
忘れてしまわない為に記録していく事だから
深い意味がないのは仕方ない
だから何も残らないって言われたのは
僕の作品のコンセプトには当てはまってるから
怒るにも怒れなくて
だからと言って喜ぶには
なんだか釈然としないので
ふぅ〜むと唸るしかない微妙な気持ち
ようは僕は褒めてもらいたいわけで
つまりは僕は我儘だと言う事
どんな形でも良いから
とりあえずは褒めてもらいたい
それが一番僕にとって一番嬉しい反応である
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