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「僕の鼻が確かならば、あの女の子がこの土砂に埋まった車の中にきっといる!!」
救助犬チワワのミニタは、血相を変え夢中になって土砂の山を掘りまくっていた。
「いる!!いる!!いる!!絶対に居る!!」
・・・そもそも広報犬だった僕が災害救助犬にいきなり抜てきされたのは、他のライバルが他の災害現場に大勢派遣されてるし・・・
・・・そこへ緊急で土砂崩れで車が埋まってると連絡が来て・・・
・・・チワワは身体が小さいから、瓦礫の狭い場所から被害者を見つけ出せるから丁度いいって・・・
・・・しかもぶっつけ本番だもんな・・・
・・・経験不足でも、ライバルには負けられないとやる気を起こしたけど・・・
・・・まさか、土砂崩れの被害にあったのはあの災害救助犬イベントで出逢ったあの女の子とは、何て運命ってやつは・・・!!
チワワのミニタは血眼になって、土砂崩れの瓦礫を掻き分け掻き分け・・・
がらっ・・・
チワワのミニタはまさか、上の方から土砂が崩れてきているとは思わなかった。
がらがらがらがらがらがらがらがら!!
「しまった!!」
突然、土砂がチワワのミニタ目掛けて大量に降り注いできた。
ざざーーーーーーーーっ!!
「きゃいーーーーーーーん!!」
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