① messenger/リンキンパーク

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 《照合から…》  2020.10月  「…久しぶり。…鈴木くん、知ってる?」  「な、何?」  会話するのは2年ぶりだ。いきなり何の話だ。  鶴田は驚くべき情報を俺に告げた。  「村木さんが、…入院したのよ」  「はぁ?」  俺は少し驚いた。村木の腰抜けが入院した事ではなく、何故、それを俺に報告するのか、という事である。   入院理由が気になったが、「…そ、それが、な何?」と、俺はすぐに表情を戻して、原付に跨がった。内心、(あのジジイ、遂に病気か?)と予想した。  だが、違った。  「お、襲われたのよ、若い子らに」  「へ?」  「何て言うの? “半グレ”とかって言うの? それにあの北側の所で…」  「な、何で?」  「知らないわよ…。ウチじゃなくて、住吉の聖蓮に入院しているわよ」  「せ、聖蓮にに?」  「そうよ。今、欠勤してんの」  「…」  俺はこれには心から驚いた。  すぐにとある予想が出来た。  村木の爺さんを襲ったという“半グレ”とは誰か。
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