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いったい、どうしてほしいのだ
最近、海の幸が食べたくて仕方がないマーナです。
ホタテはグラタンやバター焼き。
海老はフライや天ぷら。
イカも天ぷらですな。あと、酢のもの。
タコはもちろん、たこ焼きですが、店に売ってあるのを買ってきます。
魚は、昨日、セブンで焼きサバを買ってしまいました。
昼食用なので、マーナの分だけです。
美味しい! ジューシーで塩加減も辛すぎず、本当に美味しい。
次からは自分で焼かず、セブンに頼ろうと思います。
仮に、
「マーナたんが焼いたんだよ」
と言って夕食に出したとしても、夫ットにもバレないでしょう。
いや、バレる。
今更(ホンマ、今更や。新婚でもあるまいし)、そんな自慢しているふうなことを言いながら、料理を並べること自体おかしい。どこかで買ってきたに違いないと、夫ットは思うはずです。
喧嘩を避けるために黙っているだけで。
話を元に戻します。
これほど海のものが食べたいのには、何かわけがあるに違いありません。
マーナのどこかが穢れているので、海の自浄作用を利用して、清浄にもどそうとしているとか?
考えれば考えるほど、そんな気がしてくるのですが、いったいどこが穢れているのかわかりません。
今、もし、夫ットが、こんなことを言ったとしたら……。
「マーナたん、いつも家事をしてくれてありがとう。マーナたんの好きなジュエリーを買ってあげるよ」
マーナは、こう答えます。
「パールを買ってちょうだい」
やはり、ダイヤモンドのような鉱物より、海の恵みが欲しいのです。
ただ、夫ットは、絶対にそんなことを言いません。
そんな、ありそうもない妄想ばかりしている頭を、一度、浄化しろということなのでしょうか。
ちぇっ!
せっかく個人的な恥をエブのネタにしたというのに、今日から、野菜が食べたくて仕方がなくなってきたよ。
特に、レタス。
身体の言うことは、聞いてやったほうがいいのです。
身体は、その人のことを、すべてわかっています。
知らんけどな。
海の幸の次は野菜。
今までだって、適度に食べてきています。
それなのに、こんなに偏った欲望を投げかけてくるなんて、今、マーナの身体は、いったい何を訴えているのでしょうか。
マーナに、いったいどうしてほしいと思っているのでしょうか。
何? 海外旅行にいってほしいてかっ?
よしっ、真剣に考えよう。
考えるだけやで。
しかし、そろそろ高飛びしたくなってきていることは事実です。
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