人心を読む

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人心を読む

 いつも、題名と内容が一致しない感あり、の文章を書いているマーナです。  しかし今日は頑張ります。横道に逸れないように。  実は、株で初勝利を収めました。  金額は、某新人賞の百分の一の、そのまた半分の額やけどな。  税引き後ででっせ。  偶然にも、ある銘柄が頭に浮かび、チャートを見たマーナ。すると、エライ株価が下がっていたのです。  経済に疎いマーナですが、いろいろ検索しても、その会社の株価が下がるような原因は見当たりません。  皆さま方もよくご存じの会社です。  それで、潰れるわけがないと見込んで百株だけ買いました。初体験だったから怖かったんだもん。(一千株買っときゃよかったんだっ!) (つд⊂)エーン  その株は、マーナが買ったとたん上がり始めました。  どんどん上がっていきます。  どうしよう。買ったはいいが売り方がわからへん、という情けなさです。  まあ、とりあえず様子を見て……、と思い、その間に売り方も調べ、数日が経ちました。  もうこれ以上は上がらないだろうと思い、『利益確定』っ!  結果、株価は、マーナが売った倍の価格まで上昇したのです。  そんなアホな……。ショックでした。  新人賞に落ちることには慣れていても、株で損を……、いや待て、損はしていない。一応利益は出したのです。  夫と二人、ちょっとエエモンを食べに行けるくらいの額です。  株に関する本や記事を読んでいると、このあたりのショックのやわらげ方、損をしたときの正常な精神の保ち方まで書いてあります。  人類皆兄弟。思うことは同じなのです。  マーナはすぐに(三時間ほどかかりましたが)気持ちを切り替えました。もう慣れていますもの。  えっ!!! だめだったの? まあ、いいわ。とっとと次の作品を書きましょう。  とっとと次の銘柄を選びましょう。  で、人心を読む、についてですが、その会社の株が一気に下がったのには、やはり理由があったのです。株を売ったその日に、スマホのニュースで知りました。  しかしそのことが、会社の経営に影響が出るとは思えない……。そして実際、経営には何の影響も出なかったのではないでしょうか。  ほぼ底値で、その株を買ったマーナはエライっ!!  というか、潰れるはずのない会社なんだもの。  先に情報を入手し、暴落するかも、と先手を打って株を手放された方、ありがとうございます。おかげでマーナは初勝利。  その時点で株を手放された皆さまは、おそらく、株価が下がるのが怖かったのでしょう。  怖がり屋さんが売った株を買って、儲けたマーナ。  株価の動きを示す、あの『板』こそ人心そのものです。『板』やチャートの『ローソク足』を読むことは、人心を読むことなのです。  難しいのは、どこの誰の心を読んでいるのかわからないところですが、株も世の中も、根底の部分は人心が動かしているのでしょう。  我が国の国家予算と比べれば、あまりにも少ない額で満足したマーナ。  このお金で、夫に美味しいものを食べさせてやろうとするやさしいマーナ。   そしてマーナは株に飽きた。
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