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またっ!
前回コメントをくださった方々のおかげで、ゲーミングチェアなどという分不相応なものを購入せずに済んだマーナです。
店で実物を見て、あまりの大きさに驚きました。
そりゃあそうでしょう。身長185センチの人にも、チッコイマーナにも対応している椅子なのです。デカかったわ。
マーナの愚行を止めてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
ところが……。
ゲーミングチェアを見た帰り、家電量販店に寄ったのが悪かった。
一週間前、シャープのヘルシオも要らないと書きましたが、そのヘルシオから出ているホットクックという鍋に、マーナの目は釘付けに……。
そういう商品があることは知っていたものの、実物を見たのは初めてでした。
妄想が始まります。
これこそ執筆のお助けグッズ。
これからの季節、煮込み料理が増えてくる。
調理器具だし、これ(これ、三連発!!!)ならマーナの独断で買っても、夫も何も言わないし、言わせない。
妄想は続きます。
これ(四回めっ!)があれば、材料を放り込んだだけで調理ができる。
カレーも肉じゃがもポトフも焦げ付きを気にせず執筆に集中できる。
よって、素晴らしい作品が書ける。
縦書きも横書きも。
そうだっ、これ(五回目だっ!)さえあれば、新人賞を突破できる。
欲しいよぉ……。
何が?
ホットクック。
妄想に浸っている人間は、けったいなオーラを出しているものです。
「ホットクック、お考えですか?」
店員さんの声に、あわわ……、と驚くマーナ。
「いえ、ちょっと見てるだけです」
妄想から覚め始めたマーナは値段の確認。
キエーッ!
ゲーミングチェアより遥かに高いっじゃねぇかっ!!!!!
値段一発、現実に戻りました。
「さすが、お高いわねぇ」
そう言って、マーナはホットクックに別れを告げたのです。
電気調理器具だから確かに便利でしょう。しかし狭いキッチンでは、ホットクックもかなり場所を取るのです。
しかもパン焼き機と同じで、めったに使わないかもしれません。
やっぱりな。パン焼き機……。
マーナ宅の今日のメインディッシュは筑前煮です。
タイマーをセットし、五分ごとに煮込み具合を確認しながらパソコンの前に座るマーナ。
窓を少し開け、換気扇も回しています。夏は暑く冬は寒い思いをする煮込み料理。一酸化炭素中毒になるなんて嫌だもの。
しかし馬鹿なことを考えたものだ。
ホットクックと執筆には何の関係もない。
残念なのは、散りばめた、これ、を回収できなかったことだ。
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