暴走するマーナⅡ

異常か正常か

　お久しぶりです。

　夏に長編を二作書き上げ、そこから気が狂ってしまったマーナです。いつものこととはいうものの、この状態、嫌いではありません。

　脱稿後、マーナは一定期間、特定のものに強い恐怖を感じるのです。
　ビル、あぜ道、人間、写真など、今までさまざまなものに恐怖を感じてまいりましたが、今回は猛獣に対する恐怖が湧き上ってきました。
　特にクマ(恐怖のあまり漢字で書けません)と、ラ・AEON(こう書くと、猛獣も近所のスーパーのような気がして、ちょっと安心します)が怖い。

　もしも買い物帰りにクマに遭遇したらどうしよう。ラ・AEONが目の前に現れたら……。

　しかし、マーナの理性も黙ってはいません。
　失礼ですが、どこにお住まいですか、と訊くのです。

　大阪市内です、と答えるマーナ。

　すると理性は理性を無くして怒ります。
　アホーッ!　リアリティーの欠如甚だしいわっ!　車にチャリンコ、ひったくりに気ぃつけぇーっ!

　ここで夫婦の会話に入ります。
「ねぇ、近々、マーナたんを姫路セントラルパーク(サファリパークあり)に連れていこうとしていない？」
「行きたいのか」
「ちゃうねん。今、一番行きたくないところやねん」
　マーナは、ことの経緯を話します。
　こういう状況に慣れっこになっている夫は言いました。
「猛獣が、今まで怖くなかったことのほうがおかしい」

　いや確かに、そう言われればそうなんですけどね……。そんな答え、あるかいっ!
　それに、動物園で見る猛獣と、マーナの頭の中でマーナを追いかけてくる猛獣では迫力が違います。マーナにとっては頭の中の猛獣のほうが、3Dの大迫力なのです。

　遠くの山並みを見ていると、そこからクマが突進してくるような気がします。
　天王寺動物園に電話しようかな、とまで思います。檻にちゃんと鍵をかけといてくださいよっ、とエラソーに……。

　しかし、昨日あたりから正常に戻ってまいりました。
　また書き始めたからです。
　ひとりでニヤニヤして、けったいなことばかり考えています。ときどき、急に躍りだしたり遠吠えしたり。そんなことも平気です。

　マーナの理性は言う。
　それのいったいどこが正常なのですか。
　書いていないときは家事をきちんとし、網戸まで外して浴室で洗っていたではありませんか。そっちのほうが正常ですよ。動物ぎらいの、ただのエエ奥さんですやん。

　ここで理性にごまかされてはなりません。理性が嘘つきなのは、皆さまご存じでこざいましょう。
　ひとりでニヤニヤして遠吠えをするマーナが正常なのです。
　おひとりでも、同じだ、と言ってくださる方がいらしたら嬉しいです。

　毎週土曜日、午後一時更新予定です。あくまでも予定です。(∀｀*ゞ)ﾃﾍｯ
　♪おひまなら来てよね~♪