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「俺ら2年なんだよ?
生徒会長の春野心と副会長の藤島莉斗だ」
「黒河有眞と…」
「椎名夕華です」
「二人は付き合ってるの?」
「あっ…」
「付き合ってます」
有眞が戸惑っていると夕華がズバッとそう言ってしまったのだ。
「ふぅん?
いいな~」
「莉斗、ほら…
準備行かなきゃ」
「はいはい、姫様」
「二人ももうすぐ始まるから体育館に移動するようにね!」
「「…はい」」
二人はそう告げると、確かにぞろぞろと新入生が移動を始めているので2組に混ざって移動する。
入学式が始まると、学長挨拶に続いて先程の心が壇上に上がって挨拶をしていた。
「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
本学では勉学は勿論の事スポーツや各行事に力を入れております!
皆さん学校生活を存分に楽しんで下さい…
以上です。」
心がそう告げると、新入生達は一斉に拍手をしていた。
高校の入学式が終わると、各クラスでホームルームが行われていた。
「終わったけど、また待つのかな?」
有栖はそんな風に考えていたが、有眞がこちらに気付いたのか近付いてきた。
「有眞、どうしたの?
ホームルームだよね?」
「うん、もうちょっと待ってて?
写真撮るでしょ?」
「ふふっ
まあ、みんな揃って撮りたいとこだけどね」
「わかったよ?
じゃあ、また後でね」
そう告げると、有眞は教室に戻ると明日からの説明を聞いていたので有栖はまた待機室に向かった。
「黒河さん」
「あ、坂城先生」
「誰を待ってるんです?」
「息子なんです」
「そうなんですか?
良ければ紅茶でも淹れましょうか?」
「え?
先生はお忙しいんじゃ?」
「保険医ですよ、僕」
「ふふっ
では、お言葉に甘えて」
有栖は飛鳥とティータイムを過ごしていたが、どうやら他の保護者は車で待機しているようだ。
「美味しいですね」
「良かったです」
「新には最近会ってますか?」
「あ、奥さんとは会ったりしてますけど…
執事さんですから忙しいみたいです」
「ほう」
飛鳥は執事をしているとは知らなかったのか驚いていたが、有栖はフッと微笑む。
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