愛くるしいほどに

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「いらっしゃい。」  ご主人様は嬉しそうに女を迎える。嫉妬で思わず飛び出しそうになるのを必死で堪える。  「こんにちわ。お邪魔します。」  女も嬉しそうに部屋へと入ってきた。ほんとお邪魔虫なんだから!  女が来るようになってからご主人様がアタシにかまってくれる時間が減ってしまった。それまではいつもアタシの事を誉めてくれていたのに。  「キミはとても綺麗……好きだね。」って……。    二人はキスをしながらアタシの前を横切りベッドルームの方へと歩いていく。アタシの存在などまるで気づきもしないで。  「くやしい!」  そう叫んでも二人の耳にはもちろん聞こえない。    アタシは大好きなご主人様を奪ったアノ女を許さない!  「ゴミ女め!本当のゴミと一緒に吸ってやろうか?」そんな事を思いながら愛するご主人様の部屋をせっせと掃除する。なぜこのタイミングで掃除かって? それは……  アタシは『お掃除 AI(愛)ロボット』だから。        ─笑─  
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