優しい朝の陽差し

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バスルームから出るとキッチンではゅう♡ちゃんがコーヒーを淹れて待っていた 俺がカウンターに座ると淹れたてのコーヒーが差し出される 「はいっ、ゅう♡コーヒー淹れるの初めてだからどぉかなぁ」 コーヒーメーカーだからね そんなに変わらないと思うけど あ、シアワセの分だけ美味しかったりして もう完全にシアワセボケ きっと何があっても楽しいし、シアワセだし、嬉しいし、気持ちいいんだと思う ゅう♡ちゃんは自分のコーヒーを持ってきて隣りに座り、俺がコーヒーに口をつけるのを待ってる 「苦っ」 思わず小さな声で言っちゃった だって本当に苦いっていうか、たぶん倍の量のコーヒー豆入れた感じ ゅう♡ちゃんは、えって顔して俺を見たけど 「朝はこれくらいがいいんだよね、目が覚めて。美味しいよ、すごく」 結構頑張ってフォローしたけど、手はプルプルしてた すごく苦くて ゅう♡ちゃんはボソッと 「リョウちゃんのはもっと苦かったょ」 そう呟くと両手でカップを持ってコーヒーに口をつけた ゅう♡ちゃんの呟きは俺にはよく聞こえてなかった 昨夜の夢と朝の出来事が、ゅう♡ちゃんと繋がってたなんて俺は全然気がつかなかった
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