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そして、イシュタルちゃんの前に片手を胸に当て、片膝を折り、ひざまずきました。
それを見て、イシュタルちゃんは満足げに
「ギルガメシュ王、私はお前が気に入りました」
「はぁ?」
王の(???)を無視して、きっぱりと命令形で
「王よ、私の夫になりなさい」
「はぁ?はぁ?」
ギルガメシュ王は、のけぞって驚きました。
それから片目をつぶり、近くに控えているエンキドゥに
<こいつ、頭、おかしいんじゃね>とサインを送っています。
イシュタルちゃん・・痛い・・です。
王と神の<上から目線比べ>状態ですね。
イシュタルちゃんは、フンと王を見下して
「私の夫になれば、フェラーリくらいは買ってあげますよ。
それにビバリーヒルズに豪邸も。お隣はハリウッドの大物です。
あと、牧場と、サラブレッド、それも天皇賞で勝った馬ではどうですか?」
ええ・・翻訳するとこんな感じでしょうかね・・・(笑)
ギルガメシュ王は、相手が神とはいえ、とんでもなく勘違いオンナに苦笑いをして
「それでは、あなたを妻にするために、私は何を差し上げればいいですか?」
皮肉な口調で言い、立ち上がりました。
王はイシュタルちゃんに向き合い、挑発するように、片手をあごにやりました。
「俺は、アンタの男遍歴、知っているんだけどさ」
イシュタルちゃんは、額にしわを寄せて、口をすぼませました。
<こっちから誘っているのに、落ちないなんて、おかしい>そう思っているのが、見え見えです。
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