2人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・・」
しかし、さすがに、神です。
すぐに立て直し、タカビー姿勢を貫きます。
イシュタルちゃんはそんなの当たり前・・と、取り繕うように
「わたしは・・神ですから・・・」
ギルガメシュ王は、ビシッと指をイシュタルちゃんの鼻先に向けて、
言い放ちました。
「俺はボロボロにされたくないんでね。あと、アンタは俺の趣味じゃない」
イシュタルちゃん、もう、呼吸が荒いです。
過呼吸起こしそうです。
胸に手をあてて、苦し気な顔を見せました。
「はぁぁあ・・!」
神人生、ここまでコケにされたことはなかったでしょう。
怒髪天を衝く、とはまさにこのことです。
イシュタルちゃんは、地団太を踏みました。
「覚えてなさいよ!あんたみたいな<純正・神>じゃない奴に、ここまで言われるなんて・・
許さないかんね!!」
※ギルガメシュは母が神、父が人間です。
可愛さ余って、憎さ100倍ってやつです。
イシュタルちゃんは、くるりと向きを変えて、神殿に走り去っていきました。
聖娼たちも、おろおろしながらも、その後に続きます。
「おい、いいのか?
あいつも一応、神だし、まずいんじゃぁ・・」
エンキドゥは、心配げにギルガメシュ王の顔を見ました。
王はフンと鼻で笑って
「そんな、柔なオンナ神じゃねぇって。
まぁ、世の男を全部、自分の物って思っているほうがやばいよ」
最初のコメントを投稿しよう!