あの日のこと

5/7

10人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
 勢いよく部屋を出たラレイルだったが、目の前の人物を見てすぐに動きを止めた。 「リジー……」 「ラレイル……あの、私……」  二人の気まずい視線が交差したが、すぐにリジーは落ち着きなく目を逸らした。その様子からして部屋の中での会話は聞かれていたのだろう。 「……行こう」  少し震える肩を抱き、ラレイルはそのまま彼女を連れて行った。 ***
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加