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「いいじゃない、付き合っても」
「そうよ、この子はこんなに真剣なんだから、お茶飲むくらいから始めようって態度を見せたらどうなの?」
(…オイオイ)
漏れ聞こえてくる声の具合から、誰かが誰かに告白しているのを、数人の女子社員が推しているらしいことが分かった。
だけどこの時間は、通常業務に就いていなければならないはずだ、そんな私情に走っていい時間帯ではない。
しかも会社でこんなことをするなんて、学生気分かよ、と、遼平が内心で白けていると、
「この子が間島くんに告白してから半年よ、半年」
と続いた言葉に驚き、首を巡らせ声のする方へ目を向けた。
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