オフィスラブは 秘密にできない

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  「付き合わないか、おれたち」 「…はぁ?」  ──仕事終わり。  初夏から盛夏を感じさせる陽気が我慢できず、自宅へ帰る前、会社の寮で生活している同僚・間島佑(まじまたすく)の部屋に上がり込んでいた木津遼平(きづりょうへい)は、冷たい炭酸飲料に刺激された喉の痛みに顔をしかめながら、窓辺に佇む佑の顔を見た。 .
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