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(…なんだよ、その顔)
メガネのフレーム越しに見るその顔が、いつにない真剣味を帯びている気がした遼平は、ワイシャツの胸元を開襟し露わにした喉仏を大きく動かし、口の中に残る炭酸水を嚥下した。
そんな真面目な顔して、こいつさっき、なんて言った?
付き合う?
おれたち?
「はぁっ?」
言葉のニュアンスを正しく理解した遼平が素っ頓狂な声を上げ、腰かけたイスとセットのテーブルの上に手にした飲料水の缶を置くのを待ちかねたように、
「セックスとか、そういうのが込みのお付き合いがしたい」
と畳みかけるように言った佑の口元を見たまま、開いた口を閉じられなくなってしまう。
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