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第五話
そして、俺たちの夏だーーー!!!
「みんな、愛してる!」
花火は俺たちの字かにかかるかもしれないといわれていた、夜七時、ジャストじゃないけど始まって、俺達は曲を休んでしばらく見た。
ドッガーン!
背中からものすごい音、しばし俺たちも見入ってしまった。
「いいですね、日本の花火」
「わびさびですねー」
「海外の子も来てる!手、あげて!」
純ちゃん達も来てくれてるかな?
探してみるも、ありんこにしか見えねえし。
日本人あげんじゃねえ!なんていいながらライブは最高潮へ、俺はあの婆からもらってきたサイダーの空き瓶をステージの端に並べ、ロケット花火を差し込み、終わった出演者たちも出てきて、ステージで花火をやった。
後で怒られたけど、ちゃんとバケツに水も用意したもんね。
「またね!」
「あるかわかんないけど、またどこかで」
「またライブで会いましょう」
「今日はありがとう!」
ヒューーーードーン!!!
最後の花火が上がりそして大御所さんと交代、熱は最高潮でフィニッシュとなった。、俺たちの二日間のライブは終了した。
「寂しいですね」
「終わりはどれも寂しいもんだよ」
俺は、車にもたれながらスマホを見ていた。
「流れた?」
「ああ、ちゃんと流してくれたよ」
良かったね。
見てるかな?
そうだといいな?
さて帰るぞ。
ウー。
俺はジロちゃんにぽかんと殴られた。もうあんな危ないマネは絶対するなと、俺達は仲間だけど、命を捨てるような奴はこの先面倒は見ないぞと言われた。
捨てたわけじゃないけどな。
とっさにしたこととはいえ、みんなに迷惑がかかる事とはわかっている、あの時は…。
「きおつけるよ」
それでいいと、車に押し込まれた。
俺たちは街から街へと、コンサートをしていった。
夏、俺たちにとっちゃこれが終わるまで稼ぎに稼いで、寒い冬は、アルバム制作と休む日なんてない、だって好きな事やってんだもん、そこはファンや家族に感謝しねえとな。
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