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「もう聞いてくれた人もいると思います、新曲です、恋花火」
波に打ち寄せられた、青いガラス瓶。
中の文字は滲んでいたけど、これだけは分かった。
届けと書かれた打ち上げ花火!
三尺の花、君に届け!
DON!
あの日、君が見たいと言った花火はすぐに散って行っちゃったけど。
この胸に咲いた花火は又君に出会えるまで咲き続ける。
あの日、君が書いた砂浜の文字は足元からすぐに消えて行ったけど。
この思い、また君に出会えるまでは胸の中に書き留めておくから。
腹の底から脳天目掛け突っ切った。
夜空にぶっ飛べ恋の花。
何千、何万火花を飛ばし。
この世界を燃やし抜け。
あ・が・れ!上がれ!上がれマインスター!
また会いたい、あって抱きしめたい。
の・ぼ・れ!のぼれそらたかく!
三尺の花、君に届け!DON!
海のブルーに溶ける金色の髪は俺の花火に引火していった。
空のブルーに負けない君の笑顔は夜も眠れないほど火花を散らしていく。
次がある、明日がある、だからこそ、そこに希望があるわけで。
たどり着けない未来に絶望するより、明日が絶対来るという未来の方が運命的じゃないか?
あ・が・れ!上がれ!上がれマインスター!
また会いたい、あって抱きしめたい。
の・ぼ・れ!のぼれ登れ空高く!
三尺の恋花、君に届け!
DON!
ガラス瓶の中、二人の思い、どうか届いてくれますようにと、海に投げ入れた。
の・ぼ・れ!のぼれ登れ空高く!この、どでかい一発!君に届け!
DON!
腹の底から脳天目掛け突っ切った。
夜空にぶっ飛べ恋の花。
何千、何万火花を飛ばし。
この世界を燃やし抜け。
あ・が・れ!上がれ!上がれマインスター!
また会いたい、あって抱きしめたい。
の・ぼ・れ!のぼれそらたかく!
三尺の花、君に届け!
DON!
そしてまた、俺たちの熱い夏が、又始まろうとしていたのだった!
おわり
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