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僕らは巨大な隕石を素手で止めた...
幻想にしか存在しないヒーローのようなそんな能力には三つの誓約があった。
1.全知全能の書に不老不死になると書く
2.その本に力を譲渡する者を仲間とする
3.死ぬ度(臨死体験事)に強くなる
主人公守谷は隕石落下の重力圧で死にかけの中、その三つの意図をまとめた!
全知全能の書を前に自分の血でこう書いたのだ!
曖昧で不明瞭な友情の硬い絆!
「オレたちは死なない!」
隕石は落ちた。
地球は木端微塵だがボクらというオレたちが死なないのはなぜだ...誰か....
再生していく身体が五感を壊していく。
太陽光線と空気を吸えないのは、現実の体においてもひとたまりもない。その現実の体において、腐りゆく仮死状態の体は、他のコミューンの機体(現実世界の体)の身の安否に関わる。
つまり
体は仮想現実から放棄された。
いわゆる機械のクリーニングの一環だった。
だがその体を拾い上げた者たちがいた...
別の者が作った学習生命体、いわゆるロボである。その彼らは心を持つものの、人間安否など二の次、守谷を彼らはサイボーグに改造する。
しかし
本人が目覚めたのは仮想現実だった。
ロボットのAI「君は私のこころの中に立っている。」
守谷「?」
ロボットのAI「分からないかい?ここは心の中だ。」
守谷「いや意味が分からない....ボクは死んだのか?!」
ロボットのAI「死んだかは胸の音にでも聞いてくれ。それより君に頼みたい事を説明したい。予備知識として君がいたのは仮想現実だった事は把握しているかね?」
守谷「そうか...それなら夢や願いが現実なった事に説明がつく。だが...いつからだ?。」
ロボットのAI「意識を失っていた時を私が把握している筈がない。だが君のいた仮想現実には拉致被害が多くあった事から察するといい。さて本題だ。君には仮想現実を心の中に造る技術を植え付けた。その中にいるだろう。」
守谷「説明が足りないんじゃ...いや感じて知れと言っているのだな.....
オレたちは死なない....。」
親友たちの断末魔の影に抱きついてきた女の子を思いついたが無関心に消える。
それは好きな人だった。
守谷「とったな、オレの命の源。」
ロボットのAI「女の子もそこに住まうのだ。
仕方ないだろうが。」
守谷「?!」
ロボットのAI「お前の体の仮想現実を仲介に全ての人間のあるべき場所を元に戻すのだ!魂のあるべき場所へハッキングしお前が本当に世界を救うのだ。守谷かずとし!」
その者はロボットだが精巧過ぎて、専門家からのメンテナンスが必要だったと推測した。
「仮にお前らの世界を仮想現実で救ってどうなるってんだよ...自然は...緑地もない。」
ロボットのAI「太陽がある!そして月も海も...。」
「だからどうした?」
ロボットのAI「生きている。みんな生きている。」
「だからなんだよ?」
ロボットのAI「お前も生きている!時代が変わってもお前と言う自然が新たな自然を産む。そして自分のケツは自分で拭け!自然を汚したのは仮想現実人間ではない!人間全ての責任だ!お前もその一人だろうが!!」
「!!!!!!?」
オレにどうしろってんだよ。
仮想現実ってなんだよ。
オレを現実へ戻してくれよ。
「守くん、バカだよあ 早くオレらを解放しろって。」
?
心の中に誰かいる....
「オレたちは死なない。お前の中で生き!お前によってその仮想現実から召喚する。」
ロボットのAI「お前の中には人がいる。その人を元の居場所へ戻すにしても、色々と一人で戻していくには無理がある。せめてお前の中にある5Dプリンターで魂から記憶を読みとり、現実に降臨させる。」
呼べ!
守谷「花木いいいいいいいー!」
「インジいいいいいー!。」
そういえば会える気がした....
だが違う、自分の中から飛び出る半透明のナニカの息がプリンターで作る錬成陣に宿る。
花木が目を眩しそうに開けてこう言った
「ここが地獄か...。」
.....ふふ
インジがすかさず突っ込んだ。
「ボクは悪いことしてない!道連れだわ、花木の道連れだ...くわばらくわばら。」
そう言って拝んでいるように見えてインジはふざけている。
ボク...いやオレはこいつらに会いたがっていたんだ!
「どうした?守谷。」
「説明を頼むロボットAI。」
守谷はそっけなく心の底から喜び溢れていたのだ。
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