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淳の言うとおりなのかもしれない。
その気になって『したい』って言うのを待ってるのかも……。
まだ『言わせてやる』って言われて2日しか経ってなのに、まだ4日もあるのに、言ってしまいたい衝動に駆られる。
これが空也の作戦なのかもしれない。
でも……。
目を閉じた空也の顔を見つめる。
あの最初に抱かれたのもここだった。
この人になら抱かれたいと思ったから、身体だけでも手に入れたいと思ったから抱かれた。
本当はとっくにその先を許していたし、欲しいという欲もあった。
『抱かれたい』と願った。
2度目だって、自分から引き留めた。
淡い期待。
自分も望んで抱かれた。
今だって、期待してない訳じゃない。
同居だって……嬉しい。
一緒に寝れるのだって、こうして抱かれて眠れるのも胸が張り裂けそうなくらい高鳴って……。
キスも嫌いじゃない。
この近い距離に胸の鼓動が高鳴る。
「空也……」
寝息に変わった空也の名前を呼ぶ。
何度だって呼びたい。
何度も名前を呼ばれたい。
一昨日、あのまま抱かれれば良かった。
そしたら……『Hし放題』……。
甘いため息が漏れる。
「空也……」
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