募る愛しさ

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 耳に舌が差し込まれて、ビクッと身体が撥ねる。 「初音……」  耳を甘噛みされる。  両手を頭の上で一つに押さえつけられて、身動きが取れない。 「やめっ。空也」  ザリザリと髭が首筋を撫でる。  ビクビクと身体が震える。  Vカットのセーターは胸が開いていて、鎖骨を舐められる。  声が出そうになるのを必死で押さえる。  熱が上がってくる。  腰に腰を擦りつけられてさらに熱が集中してくる。首を上がって顎を通って……。  唇に……。  期待に少し唇が開く。  そこをねらっていたのか、腰を擦りつけられた。 「ああっ……んっ」  声が出てしまった。  恥ずかしくて耳まで赤くって目をギュッと閉じる。 「初音……」  唇を何度も舐められる。 「ほら、口開けろ」  首を振る。  嫌々をするように頭を横に振る。 「お前が起こしたんだからな……」  耳をまた舐められて、穴に舌を差し込まれて、濡れた音がダイレクトに聞こえる。  ビクビクと身体が撥ねるたびに腰を擦りつけられて、熱が上がっていくのを止められない。  ジーパンを履いているせいで窮屈でたまらない。
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